「タミル」の言葉と歴史と話者

「タミル」の言葉と歴史と話者

『この中にタミル語話者様はいませんか?』

数少ないタミル語話者

タミル語とは南インドのタミルナードゥ州とスリランカの一部で話される言葉です。

タミル語を使う国
Wikipedia[Tamils]の画像を引用。
インドの公用語は22言語です。

そのうちの1つがタミル語です。

陸続きのインドですが、タミル語はインドの公用語の何かが派生して出来た言葉でもなければ、話し言葉としてタミル語に似ている言葉がインドに存在しているわけでもありません。

孤立した言葉なのです。日本語のようなものなのです。

タミル語はドラヴィダ語

タミル語とはドラヴィダ語の1つです。

ドラヴィダ語には約26言語あります。

ドラヴィダ語の表

言語の中に言語?と思うかもしれません。

ドラヴィダ語を話すドラヴィダ人は昔は今と違う地域で生活をしていたのですが、ある出来事がきっかけで今のような南インドに移り住むことになりました。

こうして現在の南インドには肌の黒いドラヴィダが多いのです。

ドラヴィダ語族の分布地図
Wikipedia[Dravidische Sprachen]の画像を引用

ドラヴィダ人の分散

歴史の時間に習ったインダス文明を覚えてますか?

世界4大文明の1つであるインダス文明。

インダス文明を築いたのが、ドラヴィダ人と言われています。

インダス文明が栄えたのはヒマラヤ山脈中央からインド北西部、パキスタンを通ってアラビア海に繋がる川インダス川流域です。

つまりドラヴィダ人は移動してきているのです

ドラヴィダ人の移動

ではなぜドラヴィダ人は移動してきたのでしょうか?

アーリア人の侵入

ペルシア(現イラン)にいたアーリア人。

アーリア人は白人の遊牧民です。

栄えた文明を手にするや否や、黒人のドラヴィダ人を追いやったのです。

人種戦争が起きたのです。

こうしてドラヴィダ人が各地に移動し、その土地ごとに言語が出来るようになったのです。

日本語の元はタミル語

タミル語話者が世界に点在

タミル語話者は世界に点在しています。

タミル語はインド、スリランカはもちろんのことシンガポールでも公用語となっています。

公用語になっていなくともマレーシア、マダガスカルでタミル語を使う人が少なくないそうです。

これは植民地時代にタミル人が連れていかれたというのもありますが、タミル人が海を渡った土地でもあります。

日本語はタミル語なのか

日本語の原型がタミル語だと提唱している人がいます。

国語学者大野晋さんです。

たしかにタミル語と日本語には似ていたり同じだったりすることがあります。

文の構成が全く同じ

僕は  日本     から   来ました。

ナン ジャパニル イルンドゥ バリギリン。

単語の並び方が同じなので、日本語で考えてそのままタミル語を並べても語順はあっているのです。

疑問語尾が同じ

ナンラールカー?

おいしいですか?

~~あー?など疑問文で最後にaの音で伸ばすのもタミル語と同じです。

似た単語が存在する

辛い・・・カーラム

堅い・・・カータ

このような単語が500語見つかっている。

タミル人が海を自ら渡ってタミル語が広まっていることを考えれば、日本語の原型がタミル人によって持ち込まれた言葉だとしてもおかしくないです。

この説には、タミル人の骨が日本で見つかっていないなど成り立たない部分もあるそうです。

現代を生きるタミル人

タミル語をタミル人から習うことがありますが、人によって発音が違うのが現実です。

またタミルナードゥ州の中でも地域によって少しの差があります。

この差は日本でいうところの地方ごとの訛りとは違い、単語そのものが違ったりして通じないこともあります。

チェンナイに住んで思うことはタミル語が衰退していってるんじゃないかということです。

前に現地で感じたタミル語の危機を書いたのでご覧ください。

0から始めるタミル語

現地で現地の人から教えてもらうのが一番いいと思います。

勉強しても現地以外ではなかなか使うところがないのが言語学習です。

僕も本を使って勉強していましたが、やはり発音に限界があったりして通じないこともあります。

それでも日本から少しでも話してみたいという方にお勧めの本を紹介します。

タミル語入門

動詞の活用別で構成されているので一度読んでおくと新しい単語を知った時に「願望」の表現に変えてみたり応用が利かすことができます。

発音がカタカナ表記なのですが、タミル人とは少し異なる発音で表記されていることもあるのでこれだけで完璧になれるわけではありません。

本の最後に単語がずらっと並んであるのが便利です。

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