絶滅危惧語種

絶滅危惧語種

ワァナカム、イエッパリイルク,タンニ,サーヴィ…..

タミル語の限界

タミル語はたくさんある。

言語はある地域の人が生活するために発達した言葉の種類である。

そういう意味では言語に”たくさんある”という表現もおかしいですが、あながち間違ってない。

僕は貪欲にタミル語ではなんというか聞くようにしています。

日本語を勉強しているマリさんにもよく聞きます。

水はなんて言うの?

タンニ

暇はなんて言うの?

…。

友達に電話して聞くマリさん。

あれタミル語の人じゃなかったっけ?

そんなことが15回聞けば1回ある。

知らないのです。

タミル語人類から撤退

マネージャージョーさんとマリさんと僕でスタバに行ったときのこと

スタバが寒かった。

マリさん寒いはタミル語でなんていうの?

んーチル!

いや、それ英語やん!

その後20分ほど彼は悩み続けた、

一番得意なはずの母国語を20分考えなくてはいけない。

こんなに悩むのは、チェンナイが常夏だから今まで”寒い”を使う必要がなかった、だからそもそもないのだ。タミル語が栄えていた時にはエアコンもなく、寒いという現象がチェンナイには存在しなかった。だからないんだとジョーさんと結論づけた。

マリさん「寒いはありました。」

日本語を取られたらもう物になるしかない

僕が日本語分からなくなってしまったら、もう何も話すことができない物でしかない。

では自分の言語がパッと出ないマリさんの身に何が起こったというのでしょう。

インドでは英語がめちゃくちゃ使われます。

島国の日本ではありえないことですが、

外で英語を聞かない日はないほどです。

日本でいつ最後に生身の人間の英語を聞きましたか?

インドでは英語が普及しすぎているのです。

生粋のタミルナドゥでも、教えられた英語をタミル語と認識して覚えているかもしれません。

例えば、生粋のタミルナドゥの親が英語が普及しすぎたために水をタンニと呼ばず日常的にウォータルと呼んでいたとしましょう。

その親に子供が生まれて物心がつき、水のことを親が最初にウォータルと言った場合、

その子供にはウォータルがタミル語になってしまうのです。

まぁ僕からしたら、ウォーターをウォータルと「r」の音で舌を丸めた時点でタミル語みたいなものなのですが…。

このように若者は次第にタミル語と英語がすり替えられていき、最後はタミル語が無くなってしまうかもしれません。

タミル語絶滅危惧語種

何でも屋のバラジさんという大きな男がホテルにいます。

彼にもタミル語を習うことがあります。

そして今日も聞いたのです。

グラスはタミル語でなんて言うの?

バラジ「タンブラー」

英語やん!

ウォーターボトルはタミル語でなんて言うの?

バラジ「ウォータルカン」

いや、英語やん!

僕はびっくりした、ここまで絶滅問題は深刻なのかと、

ウォータルカンってウォータルいうてもとるやん。

もはやタンニカンでもなかったのです。

日本語島国でよかった。

 

 

 

 

 

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